眠りのはなし

いい眠りを迎えるための基本的なことを述べました。まずは、脳を興奮させないため、寝る前には、パソコンやスマホを見ないこと、議論をしないことなど、脳を興奮させるようなことは避けましょう。寝つきをよくするためには、リラックスすることが重要で、そのためには、温めのお湯での入浴、夕食後の散歩、腹式呼吸が役立ちます。また、深部体温が下がると、眠気が来る可能性が高まります。

寝床についた時、浮かんでくる雑念に対抗する刺激によって、雑念を打ち消すという方法がります。その刺激とは、テレビ、ラジオ、音楽、または、自然の音などです。また、雑念を消すというイメージングを続けることで、雑念が浮かばなくなるというやり方もあります。

寝床に就いた後、雑念が浮かぶことは、寝つきを妨げます。雑念は、過去や未来に関する事柄であり、現在に集中することで、寝つきはよくなります。

少量のアルコールは、心身をリラックスさせ、寝つきをよくする可能性があります。ただ、デメリットも多く、睡眠を助ける薬としては、あまりいい薬とは言えません。最大のリスクは、アルコール依存症です。

不眠に対する薬の使い方には、３通りの方法があります。それらは、不眠の原因に対処するもの、脳の興奮を下げるもの、睡眠を誘導するものです。

不眠症の人たちは、眠りをコントロールできると考え、寝るための対策を考えます。ただ、そのことが寝る時に睡眠への意識を過剰に高めることとなり、それが不眠へとつながります。よい睡眠をとるには、むしろ自然に任せることが必要です。

睡眠薬、つまり、睡眠導入薬は不眠に効く薬だが、精神的依存というリスクを伴うことに注意。

不眠症とは、慢性的な不眠の状態のことを言い、それは、主に「不眠への不安や恐怖」から起こります。

不眠の原因とその誘因について、また、不眠の健康への悪影響について説明します。